「しくしく」していた下腹は、だんだんと鋭い痛みに変わってきました。
ちょっとましになったかと思うと、また「きゅー」と激痛がさしこみ、だんだんと
冷や汗がでてきます。これは経験された方にしか分からないと思いますが、
本当につらいですね。中国では何度もこういう経験をしているので、中国に
行く時は痛み止めと強力な下痢止めを必ずもっていくようにしており、この
時も車の中ですぐに薬を飲みました。
痛みがおさまるのを「じー」と待ち、激痛と下痢の苦しみに耐えているうちに、
なんとか目的地の村に到着しました。
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四方を山々に囲まれ、山裾を清流が
走る、緑豊かな自然いっぱいの村です。
そして、いたるところに竹林が広がっておりました。
でも、このような山深い村でも人口20万人いる
というからさすが中国ですね。
薬のおかげで少しは痛みもひいてきて、炭焼き
屋さんにもやっと到着。出迎えてくれた工場の
経営者の周さんにニイハオの挨拶。彼は年齢
40代後半の、仕事熱心で研究熱心な本当に
真面目な人柄の方でした。 |
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このときは台風の後で
濁流でしたが・・・ |
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まず応接室に案内され、お話を聞かせていただきました。
ずっと備長炭を焼いていたのですが、5年ほど前から竹を焼き始めたということ。
いまでは竹炭が生産の9割を占めているとのことでした。やはり研究熱心な
彼は、備長炭より高い吸着効果をもつ竹炭にいちはやく着目したようです。 |
彼に竹炭の詳しい内容をいろいろと教えてもらいました。
まず、「どういうのがいい竹炭なのですか」と聞くと、まず「硬いこと」と
いう返事。それが整然と並んだ、きれいでたくさんのミクロの孔をもった
黄金の竹炭なのです。 |
・ 竹炭どうしで軽く叩くと「キーン」という金属音がすること。
・ 断面が黒色でなく銀色になっていること。
・ 軽いこと。 がよい炭の特徴だそうです。 |
しかし、1000度以上の高温で焼かなければ、こういうしっかりした硬い炭は
できないそうです。そして、これだけの温度まで上げるのは非常に難しく、
経験とノウハウが必要だとのこと。とりあえず納得して、現場をみせてもらうことに。 |

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現場は薄ぐらい50坪ほどの作業所で、竹炭を切って寸法を整える部屋と
梱包と包装などの作業をする部屋がありました。 |
しかし、切断作業をされている人は大変ですね。竹炭の粉が部屋中に
煙のようにもうもうと漂う中で作業しているおじさんは、もう頭から足まで
真黒けでありました。薄暗い中、わたしがそばにいくと白いめんたまを
向けられて、しろめでにらまれたような。(おーこわ)
この竹炭を手にとり触ってみましたが、
やはり本当に硬く、しっかりしている印象でした。
それまでも竹炭は日本でも見ておりましたが、今まで見たり触ったり
したどの竹炭よりも硬度があるように感じました。 |
加工場を出て、次は炭釜を見学に。
炭窯は加工場から5kmほど離れた川辺にありました。 |
窯もこの時はじめて見たのですが、高さ3mくらいあって幅も5mくらいの窯が
何個か並んでいました。ローテーションを組んで焼くようで、冷却中の窯や
焼いている最中のものもありました。
1000度まで上げるために8日間燃やし続け、
冷ますのに約10日間かかるとのこと。
焼きあがるまで計18日間を要するとのことです。
ひとつの窯に竹を縦にして、窯いっぱいに入れます。 |
温度が1000度になったのをどうして判断するのか聞きました。
これは温度計も使うそうですが、経験によるカンでわかるのだそうです。
煙の色で判断したり(黒→青→白→透明に変化する)、また炊き口から
内部の様子を見て判断してから火を落とし、レンガと泥で入り口を
塗り固めて、閉じるという手順です。 |
ひとつの窯に竹を縦にして、
窯いっぱいに入れます。
炭になると3分の2位に収縮します。
大体500kgほど竹材をいれて、
硬い上質の炭竹がとれるのは半分の
250kgぐらいだそうです。
地面から50cmは真っ赤にならず温度が低く
質の悪い炭で、全部すててしまいます。
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この窯にぎっしりと
竹を詰め込みます。 |
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火を入れて煙がモクモクとでてきて、それを水で冷却すると竹酢液という
最近日本でもよく知られるようになった竹のエキスが採れます。 |
窯の温度が60〜120度で
一番良質の竹酢液がとれるのだそうです。
この竹エキスは現地でも、民間療法の健康
飲料として利用されているとのこと。
原液は茶色でタールを含んでいるので、
これを除去したものを、そのまま飲むそうです。
胃に非常に良いとか、また老人の痴呆症に
効果があるとかでこの地域の人たちは
よく飲んでいると言っておりました。
(これはわたしも?です。)
日本では水虫やアトピーに効果があると
いうことでよく知られていますね。 |
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良質の竹酢液は
健康飲料! |
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そのあと、工場の経営者の周さんが用意してくれてあった
昼食にいきました。
しかし、おなかの調子がわるく、食欲もないわたしはテーブル一杯に
出された料理には、ほとんど手をつけることなくお茶を飲んだだけでした。
周さんには本当に失礼でしたが、事情を説明して謝り勘弁していただきました。
料理は現地で採れる肉類、珍しい山菜や魚などでした。
深山幽谷に生息する魚として知られ、清流にしか住まない珍しい「いわな」が
日本のものとほとんど同じものがでてきて驚きました。
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また、日本ではちょっと食べることができない野生の鹿肉料理はともかく、
「○び」、「か○る」、「か○」など姿を変えて次々と登場です。
(うーん。おなか こわしていて残念….?)
まあ、巫さんがわたしの分もしっかり食べてくれました。
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「か○る」談議などに花が咲き(?)、なんやかんやで時間も経って、
暗くなる前に険しい山道を越えたい我々はそろそろ、おいとますることに。
そして、いろいろとお世話になった周さんにお礼とお別れをして、
またまた険しい山道への帰途についたのでした。
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| (終わり) |
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